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über mich

子どもの時、小都会育ちでしたが、両親が遊んでいた市民農園で家庭菜園をするのが好きでした。
土いじりと、自分で育てた野菜を食べるのが好きでした。

そして、農業をしようと思いました。

高校は、担任の先生に反対されながら"偏差値"の低い農業高校へと行きました。
野菜を栽培したり、畜産が近くにあったり、堆肥を作っていました。

その時、沙漠化など地球の環境悪化が話題でした。

ふと思いました。
沙漠で農業したら広いから良いんじゃないかと。

そして、乾燥地農業が学べる大学へ行きました。

実際に乾燥地農業も一部ながら見させてもらいました。
やっぱりなんだかんだ言って土と水なんだと。大切なのは。

周りは就職活動していましたが、私は、そんな企業に興味がありませんでした。
そんな時、海外農業研修の広告を見ました。

その時興味があったのは有機農業。
なんだか、自然ぽくて、かっこよかったのです。わら一本とか。なんだか哲学的で。

そして、ドイツへ行きました。

ドイツは不思議でした。
月、惑星、黄道12星座の位置関係で宇宙から力が来るのです。
葉菜に良い日。果菜に良い日。根菜に良い日。花菜に良い日。植物全般にダメな日。
宇宙からの力を大地が効率よく得るための方法とそれを堆肥生産への実践。

そして、研修が終わり日本へ帰ってきました。
就職は考えていませんでした。はみだしものです。

自分で農業したくて土地を借りました。山奥。

初田舎。

田舎ルール、農業経営、なにもかも知らないで入っていこうとしました。なにも知りませんでした。

そんな時、フィリピンで安全野菜生産技術普及の国際協力プロジェクトを知りました。
このまましてても先が見えなかったと、海外で農業関係の仕事をするのがおもしろそうなので参加しました。

堆肥と炭と木酢。土に力を付けて良い品質の野菜生産。化学の力も借ります。
勉強と仕事。

なんだかんだでフィリピンに6年いました。

契約が終わり、日本に帰ろうか、フィリピンにいようか、考えていました。
なんだか日本の生活に適応できなさそうな気持ちがありました。

そんな時、フィリピンでの友人から有機米生産の話を頂きました。
おもしろそうだったのでやってみました。

初稲作。

また、なにも知らないで始めました。

農業と地域とビジネスの勉強。
なんとか収穫できました。

初心者でもイネは実をつけてくれました。
自然は偉大です。

調子に乗って、第2作目を始めています。
(2013.12月)

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弁当肥という技術

台風通過中で季節外れの大雨です。 今季の稲ですが、なんだか出穂が少ないように思いました。 肥料なのか水なのか。 肥料は少なく1回多めに散布しました。 総量は同じですが、1回の量は減らしています。 イネがほしいときに少なかったのかもしれません。 ただ、丈は良いのです。 灌水もできる限りしました。 しかしながら、穂の数が少ないのです。 有効分げつが少ないという言い方をします。 なぜなのか。 調べてみると肥料が少ないとのことでした。 その中で ”弁当肥” という言葉がありました。 何という意味なのか。 田植え5日前くらいに追肥をして田植え後の栄養にする肥料だそうです。 それによって田植え後の活着を良くして生長させるようです。 田植えに弁当を持っていくことから弁当肥と言うらしいです。 そう言われるとフィリピンでもそれをしています。 忘れましたが現地でも言葉があるくらいです。 最初、やる理由がわからなかったのです。 田植えしたら早く元気になると言われました。 体内に栄養を保持してるのか疑問でしたし、ちょっとおなかがすいている方が頑張って根を伸ばすだろうと思っていました。 ですので育苗の時には肥料を少ない目にやっていました。 ひょっとしたらそれが理由なのかもしれません。 なかなか思ったようにはいきません。 皆がしている技術には理由があることを改めて思い知らされました。 農業において引く、減らすというのは慎重にしなければならないようです。 … 調べるのは次回、来年の雨季になってしまいます。 準備はできるだけしなければいけないのですが、なかなか結果を見て対処しなければいけないことが多いです。

今年の挑戦 (1) トマト

今年の挑戦の一つはトマト生産です。 日本のような施設園芸には到底かないませんが、フィリピンにあるローカルの品種よりもちょっと品質の良いトマトを生産する計画にしています。 フィリピンのトマトの品種はいろいろありますが、一般的なものは皮が厚くて甘くありません。それよりも、まずちょっと良い品種でおいしいトマトを良い収量で作るのが今年の目標です。 今までいろいろな甘い品種のトマトを試してきましたが、ほとんどのものは途中でウイルスにやられてしまいました。大きくて甘いトマトはなかなか難しいのです。 今回の品種は最初、ウイルスにかかったものは少なかったのですが、だんだん増えてきています。一般的に虫や樹液(野菜でも樹液というのかどうか知りませんが)を介して伝播します。 トマトに限らず、初めて栽培したものに関してはそんなに害虫がつきません。それもあって良かったのかもしれません。 2作3作続けていくと熱帯の高温で繁殖しやすい虫はどんどん住処を移動して増えていきます。日本では冬があるので一度、虫の繁殖がリセットされますが、フィリピンではそうはいきません。年がら年中虫は繁殖し放題です。それをどうコントロールしていくか。トマトに限らず、農業全般的に課題です。 … 生産技術はまだまだ低いですが、良くしていきます。

小学校からの訪問者

日本人学校の生徒さんたちが田植え体験に来てくれました。 総勢70人。 1時間弱と短い時間でしたが、楽しんでいってくれました。 都会の子どもたちで裸足で土を歩いたり水田に入ったり、普通ではできない経験だったと思います。 毎年、課外実習の一環でオクラの収穫やパッキング、精米所などを見学、体験してくれているのですが、今年初めて、この時期に田植えの体験を組み込んでくれました。 ここでの先生は、私の圃場で働いてくれている人たちでした。中には彼らの息子もいて両方にとって刺激のある時間だったはずです。 これに関して、知人と話しをしましたが、その中で、彼ら小学生の家は駐在員などで彼らのメイド以下の収入でこっちはやっているのに。などお金に関する話になりました。 果たして、自分自身どうなのか。なぜ、フィリピンで農業をやっているのか。自分の子ども、家族はどうなのか。改めて考える機会になりました。 なぜ、フィリピンで農業をしているのか。 フィリピンが好きだし、農業も好きだから。 なのですが、生活もしていかなくてはなりません。 フィリピンドリーム的なものを目指しているのか。 ただ、ここで農業をやっていることを足跡を残せるような仕事をしたいというのは本心にもあります。 … そんな悩みを吹き飛ばしてくれる子どもたちの笑顔がありました。 子どもたちの笑顔で元気づけられるような機会を続けていきたいですし、もっと増やしていきたいと思っています。